お食い初めの料理とその由来。これだけは用意したい献立

お食い初めに欠かせない料理とは?

お食い初めは、「一生食べ物に困らないように」と赤ちゃんの健やかな成長を願う儀式です。

儀式の中で食べ物を食べさせる真似をしますが、同時に歯固めの儀も行います。お料理と歯固めの石があれば、お食い初めの準備は万全です。

かつては母方の実家から家紋入りのお祝い膳が贈られ、それに儀式料理を盛り付けましたが、現代では自宅の食器を使用したり、通販でお食い初めセットを注文する家庭も多くなっています。

より伝統的に行いたい方には、お祝い膳レンタルもありますので、ご検討ください。



お食い初めの基本献立と由来

お食い初めの献立は、赤ちゃんの健康を祈り、自然や食物の命に感謝する意味が込められています。

一汁三菜が基本で、食材にはそれぞれ深い意味があります。以下に代表的な料理とその由来を紹介します。



お食い初めの献立:一汁三菜

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お赤飯
赤色は邪気を払うとされ、魔除けの意味があります。

お吸い物
「吸う力が強くなるように」という願いが込められており、赤ちゃんが元気に成長することを祈ります。

鯛の尾頭付き焼き魚
縁起の良い赤色の鯛はお祝いに欠かせません。詳しい鯛の焼き方や由来はこちらからどうぞ。

煮物
紅白の大根と人参、レンコンやしいたけなど、彩り豊かな旬の食材を用意します。「多喜合わせ」とも呼ばれます。

香の物
季節の野菜を使った漬物や酢の物を用意しましょう。



お食い初めによく用意される縁起物の料理

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海老
腰が曲がるまで長生きすることを象徴し、長寿を願う縁起物です。また、脱皮を繰り返すことから出世を祈る意味もあります。

牛肉ごぼう巻き
巻き物は学問や文化の象徴とされ、牛は働き者、ごぼうは誠実さの象徴です。

金団・木の実
実り豊かな人生と金運を象徴します。

鶴大根・亀南瓜
鶴は夫婦の絆、亀は長寿と吉兆の象徴です。

いくら
鮮やかな赤色で、子宝に恵まれること、そして五穀豊穣を願います。


「多幸」とも書かれ、歯固めの意味を持ちます。

昆布巻き
「子生」とも書かれ、子孫繁栄を祈願します。また、巻き物は文化や教養を象徴します。

蓮根
穴が多い蓮根は「見通しが良い」という意味があり、未来を明るく見据える象徴です。

なます
紅白の色がめでたさを表し、根菜は家の基盤をしっかりさせるという意味を持ちます。

梅干
しわができるまで長生きすることを祈り、無病息災を願う食材です。

蛤吸い
貝殻がピッタリ合うことから、良縁を祈願する意味があります。



まとめ

お食い初めの儀式は、料理と歯固めの石さえあれば実施可能です。

基本の献立は「一汁三菜」。お赤飯、お吸い物、鯛の焼き魚、煮物、香の物が用意されます。

また、お節句やおせちに用いる縁起物も取り入れると、さらに華やかなお祝いになるでしょう。