実は六曜の根拠ははっきりしていません | お食い初めの日程はどうする？

お食い初めの儀式の日程を決める際、六曜（大安、仏滅など）を気にする方も多いかと思います。しかし、実は六曜の根拠ははっきりしておらず、迷信に過ぎないという説もあります。お食い初めは赤ちゃんの成長を祝う大切な行事ですが、六曜にとらわれすぎてしまうと日程調整が難しくなり、儀式が実施できなくなってしまう可能性もあります。ここでは、六曜の歴史やその背景、そしてお食い初めの日程を決める際に六曜をどう捉えるべきかについて解説します。

六曜とは何か？

六曜とは、大安、仏滅、先勝、友引、先負、赤口といった6つの吉凶を表す暦のことです。六曜は中国から伝来したとされており、日本では鎌倉時代から使用され始めました。しかし、六曜の起源やその正確な歴史については不明な点が多く、実際には科学的な根拠がない迷信であるとされています。

• 六曜の由来：六曜は、もともと中国の古代暦から生まれたとされていますが、正確な時代や発祥については定かではありません。一般には、軍師の諸葛亮（孔明）が六曜を用いて軍略を立てたという説が有名ですが、後世のこじつけであると考えられています。
• 日本への伝来：六曜が日本に伝わったのは鎌倉時代末期から室町時代にかけてとされており、現在の形になったのは19世紀の文化年間頃です。幕末から明治にかけて広まり、現在も暦に使用されています。
• 六曜の禁止：明治6年、太陽暦が採用された際、政府は吉凶付きの暦注を迷信として禁止しましたが、民間ではその後も使われ続け、現代に至っています。

六曜とお食い初め

お食い初めを行う際に六曜を気にするかどうかは、家族の考え方次第です。確かに、六曜に従って大安に儀式を行うのが縁起が良いとされていますが、赤ちゃんの体調や家族全員が集まれる日を優先することが重要です。六曜にこだわりすぎると、かえって儀式がスムーズに行えなくなる可能性があります。

例えば、仏滅にお食い初めを行うのは避けるべきという考え方もありますが、近年ではそのような迷信に囚われない家族も増えています。赤ちゃんの健やかな成長を祝うという気持ちが最も大切であり、六曜に従うかどうかは家族の判断に委ねられます。

六曜の信頼性と仏教との関係

六曜には仏滅や友引といった仏教に関連しているかのような名前が使われていますが、実際には仏教とは全く関係がありません。仏教では、占いを盲信することはかえって悪い結果を招くとして否定されています。また、六曜の吉凶が物事に影響を与えるとする科学的な根拠もありません。

例えば、福沢諭吉は六曜を否定する立場を取り、その迷信に囚われることを批判しています。また、現代の社会でも、六曜は迷信とされ、公共機関では六曜の記載を避ける動きが広がっています。

六曜をどう捉えるべきか？

現代では、六曜を重視するかどうかは個人の自由です。特に冠婚葬祭においては、親世代や祖父母が六曜を気にすることが多いですが、若い世代では六曜をあまり気にしない人も増えています。お食い初めに関しても、六曜にこだわる必要はありません。日程の調整が難しい場合や、赤ちゃんや家族の体調を優先するのであれば、六曜に囚われずにお食い初めを行うことが一つの選択肢です。

お食い初めカレンダー

お食い初めカレンダー

お食い初めをいつすれば良いか、誕生日を入力するだけで土日祝日吉日など候補日程がひと目で分かる便利なカレンダー。

大安カレンダー

大安カレンダー

間近にせまったお食い初めの予定を決めるのに、直近の土日祝日や吉日が一目でわかるカレンダー。